早起きして弁当を作る。
おかずは日によって変えるが、巻き玉子だけはいつも欠かさない。
昼休みになると、近所の公園まで自転車で漕いでいってささやかなピクニックをする。
弁当を(あっという間に)食べ終えると、ベンチに仰向けに寝て空を眺めるともなく眺める。
それは本当に小さくて穏やかな幸福で、こんな時間がずっと続けばいいのにと思う。
Airpods Proを外部音取り込みモードにして、風の音や鳥のさえずり、子どものはしゃぎ声を背景に青葉市子の歌を聴く。
心地よいノイズに乗せられた彼女の歌声は一層素敵に聴こえて、それがあまりにも完璧な調和なので、風が頬を撫でるたび頭を抱えたくなる。
こんな気持ちを誰かに伝えて分かり合いたいと思うのだけど、その相手がいなくて寂しい。
結局この美しい休憩は30分程度で切り上げて帰ることになる。
残念ながら午後の仕事が待っている。