痛みで目を覚ました。 しかし、この体のどこが痛んでいるのか分からなかった。 痛むのが体なのか、心なのかも定かでなかった。 それでも、何らかの痛みが私の中にあることは確かだとkannjirareta。

すれ違う人が泣いていた。 ちらと見たその瞳には柔らかな太陽が浮かんでいた。 その瞬間、僕はアンドロメダ銀河のどこかの星に宇宙人がいることを唐突に理解した。 怖いものはもはやなかった。

全てがどうでもいいと思われた時、全てが等しく価値があるのだとあの人が言っていた。 今となってはその意味をどう解釈したか覚えていないが、まぶたを閉じると浮かぶ極彩色の光だけが真実を告げている。 人が到達し得ない領域にこそ真の安寧があって、しかしそれは仏教で言うところの涅槃とは結構違うものだ。

ピザ屋が二度目のベルを鳴らすように、俺は丁寧に磨いた指でキーボードを叩いていた。 その指が奏でるメロディーによってこの世界のどこかの誰かが泣いていた。 それでも止められない指を操る俺は化け物か何かだと思ったが、感慨は意味を成さず時はすでに遅かった。

終わりがあるものには始まりがあった。 そこに光はなく、怪しげな怪力の男と冷たい女がいた。 天に向けて突き抜ける石から逃げるために折りたたみ傘を指した。

手記はここで終わる。