ほうれん草と恋
ほうれん草のおひたし あんまりに美味くて頭おかしくなりそう まるで叶わない片思い・してる時みたい
考えてみたら 数少ない気が合うやつ、ほとんど 鬱病なのはどういうこと
くじらの腹の中でフライパンを握る 綺麗なまんまるの目玉焼き のぼって月になる
西の海の船乗りを 故郷まで送ってから ようやく眠りについた
不安症
丸いコードが 乳白の壁に突き刺さると 火花が散ってあれもこれも 燃えてしまうのではないか そんな考えがむしろ身を焼くのです どうしてそんなに平気なのか あなたに今度訊いてみます
コーヒーに心
吸った息と君吐く息交じらない コーヒーに心冷えてく砂糖
わらび餅に呼ばれて目が覚めた 自転車漕ぐ祖母の丸い背中 ボウリング場から本屋へ 記憶の海で泳ぐ貝はすこし欠けている
あの潮騒は聴こえなくなった 代わりにここで鳴るのは 直径2.5メートルの風
パンダのできそこない
忍び込んだ檻の内側 いたいけなシロクマ この右手の丸筆で君は生まれ変わる しまった、途中で悲しくなった 僕はどうしようもないけど そのまま帰った パンダのできそこないが残された
ポチャ
ポッチャマ「ポチャポ〜チャ〜ポーチャ! ポチャポチャ!ポチャ!ポッチャ・・・? ポ〜チャポ〜チャ〜〜!!ポーチャ!ポーチャ!」
私「ポチャピヨ」
ポッチャマ「ピャッチャマ」
あ。わ
物語のはじめは一つの泡だった すぐに二つに割れた 懸命に近づいて一つになろうとしたが すぐにまたそれぞれが二つに割れた いまや万里はなればなれ、ちりぢりの泡たち まだエンドロールは流れない 神は席を立たない