うまく眠れずに迎える朝と、早起きとを明確に見分けるのは難しい。

川と海はどの地点で区別されるのか、あの夏の日の巨大な白雲はどこに流れ着いたのか?

ニーチェは死ぬ瞬間、自身の人生における永劫回帰を受け入れていたのか?

僕には何も分からない。

関西に住んでいたのに、おいしいたこ焼きの作り方も知らない。

近所に花屋があることも昨日まで知らなかった。

かつてあれだけ親しかったあの人は、なぜある日急に音信不通になったのだろう?

僕に何か落ち度があったのか。

今からでも連絡を取り合うことはできないのか。

無理だろう。

もう少ししたら布団を抜け出し、スーパーに買い出しに行ってシチューを作る。

明日のことは分からないから、1時間後のことを考える。

僕にも何かが分かるようになる日が来ればいいなと思う。