19時18分。ここはマクドナルド。まだ外は明るい。

段々と日が長くなっていくのを横目に月日の上を歩いている。

まるでプログラムされたかのように反復する日常を打ち破りたくて、エラーを起こしたくて、日々色んなことをやってみる。

季節もまたプログラムのようなものに過ぎなかったら何だか虚しい。春の次は夏、その次は秋で、冬までいけば一巡。たまにエラー。

昼休みには相変わらず公園に行くのが好きだが、梅雨が始まるので明日からは当分行けなそう。

今日は公園の中心にある木に囲まれたベンチに横たわった。

木漏れ日を浴び、日を通して半透明に光る葉を眺めるともなく眺め、耳に挿したAirPodsで聴くのは青葉市子の歌。

目を閉じては、あてもない感傷にふける・・・。

およそ10年前の、消化しきれないままに風化していく思い出が蘇る。

10年後には、ほとんど忘れてしまっているのだろうか。それは嫌だな。

曲が『海底のエデン』から『アンディーブと眠って』に変わるあたりで半分眠りにつく。

幸い数分で目が覚める。危ない、昼休みが終わってしまう。

何か愉快で心地よい夢の残滓が頭の中を泳いでいる。

終わらない日常を生きながら祭りを心待ちにしている。

その祭りを、僕は見たことも聞いたこともない。ただ、それが来るのを待っている。

ずっと待ってばかりいるのも退屈だから、日常的に小さな祭りを開く。

国境に地雷を埋める任務中の兵士のように、あまり間隔を空けないように調整しながら。

明日は雨雲が来る。

それは祭りを連れてきてくれるか?

ならば僕は雨に打たれることも厭わないし、ずっと雨が降り続けばいいと思う。